FX自動売買の稼ぎ方講座|初心者でも月平均1万円を目指す運用までの5ステップ!

how-to-earn-money-from-automated-trading-eye-catch
本記事で解説すること
  • FXの本質について
  • バックテスト・フォワードテストのやり方
  • 自動売買で資産構築する具体的な方法
対象となる方
  • 自動売買の運用方法を学びたい方
  • 50万円以上の余剰資金を運用したい方
  • 今後50万円以上の余剰資金を運用したい方

自動売買ってぶっちゃけどうなん?

そんなことをよく聞かれる今日この頃。

僕はいわゆる「兼業トレーダー」で、ささやかなおこづかいを稼げるようになりましたが、この記事では

  • どんな勉強をすればいいの?
  • 自動売買って具体的にどうやって運用していけばいいの?
  • 自動なんだから放っておいてもOK? ダメなの?

みたいな疑問に答えながら

ろん

今から僕が1から自動売買を始めたらこうやるで!

という内容で書き進めていきます。

この記事を読むと

「月平均1万円」を稼ぐ具体的な方法がわかります。

いや、1万円って少なくない?

と思った方もいると思いますが

これから生きる人生が50年あったとして、毎月1万円が入ってくるとすると

10,000(円) × 12(ヶ月) × 50(年)
= 6,000,000円

600万円の価値ある情報がこの記事には詰まっています。

さらに!!!

あなたの資産や本気度次第で稼げる額は伸ばしていける超具体的な方法です。

それだけの価値がある内容なので、ぶっちゃけ「自動売買で稼ぐノウハウ」とか言って有料noteで販売しよっかな〜、とか思っていたんですが、この記事を読んで

  • FX自動売買をやる人
  • FX自動売買で人生を豊かにしてくれる人
  • FX自動売買を通じて繋がれる友達

がもっと増えたらいいな〜と思い、
この記事にまとめることにしました。

ろん

わての目標はこのブログを見て稼げるようになった人と美味しいものを食べたり旅行したりすることやで!

かれこれFX自動売買歴は5年目になり、悲しい回り道もしてきました。

その中でたどり着いた私なりの解答みたいなものになります。
もしよかったら参考にしてください。

ろん

自動売買で稼いでいる人は
どれだけ稼いでいる人でもこの記事の話の延長線上にあるで!

この記事の結論
  • FX自動売買の基礎を学ぶ
  • バックテスト
  • フォワードテスト

このサイクルをひたすらやって「EAポートフォリオをつくる!」

ろん

難しい内容もあるけど、自動売買で長期的に勝つためには必須の内容やで!一緒に覚えていこう!

目次

ステップ0:まずはFX自動売買の環境をつくろう!

Confirmation-of-automated-trading-environment

そもそも口座すら作ってないぞ〜〜〜〜!

という方は、トップページで「FX自動売買の始め方」を網羅的に解説しているのでまずは読んでみてください。

ステップ1:FXの仕組みって?全員が勝てるわけではない相場の本質を知ろう!

Let's-learn-about-Forex

FX自動売買を始める前におさらいしてほしいことがあります。

それがFXの仕組み!
つまり、基礎の基礎です。

え、今ごろ基礎の基礎?

と思った方も

もう一度見返してみてください。

この基礎をしっかり理解している方が意外と少なく、FX人口の半分ぐらいしか理解していないと思っています

今回は初心者が見落としがちな基礎

  • 適正なレバレッジのかけ方
  • 全員が勝てるわけではない
  • 超実力社会であること
  • 期待値を取ること

の4つについて解説します。

ろん

意外と知られていない基礎だよ!
FXをやるなら絶対覚えておこう!

適正なレバレッジのかけ方

「レバレッジ = リスク」と捉えている方がいるのですが、正しくは

「レバレッジをかけた時、自分の資金に見合う正しい金額をかけられていないことがリスク」が正解です。

本来、覚えるべきは

「自分の資金に見合う正しい金額をかける」を理解できているかです。

  • レバレッジは1倍でやりましょう!
  • いやいや、2倍ぐらいがちょうどいいよ!
  • 多くても5倍までで抑えるのがいいです!

みたいな情報を目にしますが、本質がズレています。

私は「99.9%の人は口座でかけられる最大のレバレッジでやるべき」だと考えています。

最大レバレッジを活用した上で「かける金額(Lot数)」を調整しましょう!

具体的なレバレッジのかけ方をまとめた記事はこちら

全員が勝てるわけではない

FXの世界では、必ず取引業者と売買をしています。このことを「相対取引」といいます。
取引業者と合意なしでは売買が成立しません。

ここで2つ覚えていてほしいことがあります。

  • 取引業者の資金も無限ではないこと
    ➡︎莫大な額の利益は決済の合意が得られない可能性があるということ
  • 取引業者では常に誰かが取引をしていること
    ➡︎利益を得ている人の裏には損失をしている人が必ずいるということ

FXはどうあがいても、全員が勝てる仕組みにならないことを絶対に忘れないでください。

超実力社会であること

FXの世界は超実力主義社会!

スポーツの世界だとどう考えても勝てないとわかるのに、FXやビジネスになると途端に

おれ、いけるんじゃね?

ってなる方が非常に多いです。

相場で勝ち続けている人はプロ中のプロです。

  • 野球で言えば「メジャーリーグ」
  • サッカーで言えば「プレミアリーグ」や「リーガエスパニョーラ」

で活躍する一線級の選手たち

FXではこんな一線級のスーパートレーダーたちと真っ向勝負することになります。

だからこそまずは

  • FXから退場しないように少額で
  • 一般大衆を狙うプロの視点を

勉強する必要があります。

日々のトレーニングがFXの勉強だと思って頑張りましょう!

期待値を取ること

稼ぐ仕組みはズバリ期待値を取るが基本戦略。

期待値ってなんやねん!!

って話だと思うので解説すると

潜在利益額 ÷ 潜在損失額

これが1以上になるトレードをしましょうということです。

【過去5年間の成績から期待値を求める】

【過去5年間の成績から期待値を求める】

とあるロジックにて、

  • 総利益:500万
  • 総損失:300万
  • トレード回数:1,000回

こんな結果が出たとします。

「トレード回数1,000回もやってるんだから信頼性は高いよね!」
「だから未来の結果も期待できるよね!」

こうなって初めて「潜在」という言葉が使うことができます。

つまり
500万÷300万で
A.1.6666…

1以上になりましたね!
ということは、このトレードは「過去5年間を見ると優位性がある」という結論になります!

ろん

期待値がわかっていないと長期的に稼げないから頑張って理解しよう!

ステップ2:稼ぐための第一歩!稼げる人の心を勉強しよう!

Let's-study-the-mind-of-a-profitable-person

勉強ってどうやっていくの?

という方のために、ステップ2では

  • FXで必要なメンタルコントロール
  • 稼ぐためのマインド

について解説していきます。

メンタルコントロール

裁量トレーダーほどではありませんが、自動売買でも十分メンタルコントロールが必要です。

メンタルコントロールすべき状態は以下の2点

  • 証拠金が減っているとき
  • 大きなリターンを得たとき

これらの場面で一喜一憂しないようにするのがコツです。

とはいっても

証拠金減ってるから取り返したい

調子がいいからもっとロットあげてもいいでしょ??

この気持ちはめっちゃわかります…

でも、ここをグッと我慢しないと
検証した期待値が崩れてしまいます

長期的に稼げるようになるには「淡々と同じことができるようになる」必要があります。

メンタルコントロールの具体的な施策はこちらの記事を参考にしてください。

稼ぐためのマインド

もう一つ重要なのが稼ぐためのマインドです。

マインドには3種類

  • サラリーマンマインド
  • 経営者マインド
  • 投資家マインド

があると思っていて、

FXで稼いでいくためには「経営者マインド」「投資家マインド」を鍛えていく必要があります。

経営者マインドとは

言い換えると原因を全て自分が持つという考えです。

重要なのは「責任」ではなく「原因」という点です。

例えば、10万円の自動売買ツールを購入して思うように動かなかった場合

【良い考え方】
あの人の自動売買ツールは
➡︎ 自分のスタイルとは違った
➡︎ 10万円分の勉強代になった

【悪い考え方】
あの人の自動売買ツールは
➡︎ 詐欺だった
➡︎ 10万円の価値はなかった

未来に繋がる変換にできるのが経営者マインドです。

投資家マインドとは

言い換えると正しく物事を捉える力を鍛えるという考えです。

FXでいうと

  • 本当に稼げているロジックなのか
  • 確率はどのぐらいなのか
  • さらに最適な方法はないか

上記のように突き詰められる人が投資家マインドを持っている人です。

少しだけ経営者マインドと似ています。

とはいえ、サラリーマン思考を否定する気は全くありません。
サラリーマン思考を変えていかないとFXで勝つことはむずかしいと悟ることが大切です。

ステップ3:バックテスト(過去検証)をしてみよう!

Let's-do-a-backtest

ここからはMT4でEAを作成してバックテストができる前提で話を進めます。

バックテストを試してみる

まずはどんなEAでもいいので試しにバックテストを行ってみましょう!

今回検証するEA「Sample_EA」のロジック

【エントリー】
①25SMAが75SMAを上回った ➡︎ 次の足の始値で買いエントリー
②25SMAが75SMAを下回った ➡︎ 次の足の始値で売りエントリー

【決済】
①25SMAが75SMAを下回った ➡︎ 買いエントリーを決済
②25SMAが75SMAを上回った ➡︎ 売りエントリーを決済
③エントリーから100.0pips逆行 ➡︎ 決済

通貨ペアUSD/JPY
(ドル円)
時間足5分足
スプレッド変動
バックテスト期間2011/01/01〜2020/12/31
までの10年間
資金1,000,000円
ロット0.1
(10,000通貨)

最初はこんな設定でやってみます。

バックテストの研究方法

バックテストが完了したら結果をみてみましょう。

研究方法は

  • グラフから学ぶ
  • レポートから学ぶ
  • パラメータをズラして考えてみる
  • 最適化を試してみる

順に解説します!

グラフから学ぶ

バックテストのグラフから学ぶことは…

  • 資金が無くなっていないかを知る
  • このロジックの傾向をつかむ
  • 改善すれば良くなりそうかを精査する

「Sample_EA」のグラフはこんな感じでした。

Backtest-Graph-1

上記のグラフからは

  • 資金はほぼ枯渇した
  • 安定して負けている
  • 優位性はなさそう

こんな感じのイメージを持てればOK!

補足

グラフは大きく分けて3種類あります。

Sample_EAと違うグラフが出てきた…汗

もっと具体的な改善策が知りたいわ。

という方はバックテストグラフについてまとめたこちらの記事をご覧ください。

レポートから学ぶ

下記は「Sample_EA」のレポートです。

Backtest-Report-1

数値の重要なところをまとめてみました。

項目不整合チャートエラープロフィットファクタ総取引数最大ドローダウン
意味バックテストした
ローソク足の
エラー本数
総利益
÷
総損失
バックテスト
期間内で
トレードした回数
バックテスト
期間内で
最も資産が減少した時の下げ幅
ポイント0でないと
バックテストの
信頼性に欠ける
トレード回数が
多いほど
信頼性がある
多いほど
バックテストの
信頼度が増す
少ないほど
資産の減少は
少ない
どうなれば良いか01.00以上トレードによるが
1,000は欲しい
このブログでは
資金の30%以下を
推奨している
「001」の結果00.851195194.5
評価
(5.0 / 5.0)
(1.0 / 5.0)
(5.0 / 5.0)
(1.0 / 5.0)

レポートからは

  • バックテストの信頼性は高い
  • 利益より損失の方が大きい
  • 資産の100%近くが減少している

こんな感じで捉えられたらOK。

パラメータをズラして考えてみる

1つのロジックをバックテストしたら

いろんな方向からパラメータをズラしてみましょう!

【パラメータをズラすとは】

  • 5分足
    ➡︎ 1時間足で試してみる
  • 損切り100.0pips
    ➡︎ 損切り200.0pipsで試してみる
  • 25SMAや75SMA
    ➡︎ 25SMAと200SMAで試してみる

【上級編:自作してる方向け】

  • エントリー時間を区切る
  • 別のロジックを取り入れる

こんな感じのイメージです。

まずは時間足をズラしてみます。

  • 15分足
  • 30分足
  • 1時間足
  • 4時間足

合計5種類のデータを取ってみます。

15分足データ
Backtest-Graph-2
Backtest-Report-2

【わかったこと】

  • 資金はプラスになった
  • ドローダウンしている期間が長い

【考察】

  • 実際に使うとなったら微妙
  • 損失ポイントを排除できれば使えそう
30分足データ
Backtest-Graph-3
Backtest-Report-3

【わかったこと】

  • 15分足とデータは似ている
  • 取引回数はだいぶ絞られる

【考察】

  • 実際に使うとなったら微妙
  • 損失ポイントを排除できれば使えそう
1時間足データ
Backtest-Graph-4
Backtest-Report-4

【わかったこと】

  • 前半は停滞、後半で上昇している
  • とはいえ、調子の波が荒い

【考察】

  • 近年の相場には合ってきているかもしれない
  • ブラッシュアップすれば戦えそう
4時間足データ
Backtest-Graph-5
Backtest-Report-5

【わかったこと】

  • エントリー回数がかなり少ない
  • 直近数年の相場には合っていない

【考察】

  • 実用的ではなさそう
  • 実際に使うことは考えない
最適化を試してみる

最適化をすると、たくさんの数値をまとめて検証することができます。

〇〇分足は改善すれば良くなるかも!

という希望が見えたら、さまざまなパラメータを変えて検証してみましょう。

最適化例①

【エントリー】
①25SMAが75SMAを上回った → 次の足の始値で買いエントリー
②25SMAが75SMAを下回った → 次の足の始値で売りエントリー

【決済】
①25SMAが75SMAを下回った → 買いエントリーを決済
②25SMAが75SMAを上回った → 売りエントリーを決済
③エントリーから100pips逆行 → 決済⇦ここのpips数を変えてみる

最適化例②

【エントリー】
①25SMAが75SMAを上回った ➡︎ 次の足の始値で買いエントリー
②25SMAが75SMAを下回った ➡︎ 次の足の始値で売りエントリー

【決済】
①25SMAが75SMAを下回った ➡︎ 買いエントリーを決済
②25SMAが75SMAを上回った ➡︎ 売りエントリーを決済
③エントリーから25pips逆行 ➡︎ 決済

「25SMA」と「75SMA」の値を変えてみる

ろん

いろんな研究をしてみよう!

バックテストは奥が深い?|さらに精度を上げるには?

ここまでの分析で

ろんさん!勝てる手法見つけた!
これで人生安泰だ!100万円突っ込んでくるね!

と意気揚々のあなたへ。

あまいよ!!!
あますぎるよ!!!

ここまでバックテストのやり方について触れてきましたが、そもそもバックテストの目的を履き違えている方は多いです。

バックテストの真の目的は「勝てない手法を見つけること」です。

ん???
ろんさん何言ってるの?
勝てる手法を見つけたいんだけど…

と思った方は下記の記事を見てみてください。
検証の考え方が180°変わり、自動売買スキルが格段に上がるでしょう。

記事準備中

結論、バックテストの情報だけでは信用度は薄いのです。

次のステップでは、実際にあなたのリアルマネーでテストしてみます。

ステップ4:フォワードテストをしてみよう!

Let's-do-a-forward-test

バックテスト結果をもとに実際に稼働させてみましょう。

フォワードテストとは

未来の値動きで実際に取引すること。

フォワードテストは、デモ口座ではなく本番口座でテストすることを推奨します。

ろん

自動売買を実験的に稼働させてみよう!

フォワードテストでやるべきことは3つ

  • 最小額で稼働する
  • 最低でも6ヶ月は稼働させる
  • バックテストと照らし合わせる

最小額で稼働する

フォワードテストはスポーツでいう練習試合みたいなもの。

最小ロットの0.01ロット(1,000通貨)で始めましょう!

【1,000通貨っていくらで始められる?】

  • USD/JPY ➡︎ 6,000〜7,000円
  • EUR/JPY ➡︎ 6,000〜8,000円
  • GBP/JPY ➡︎ 7,000〜8,000円

【計算式】
例:1ドル150円の場合
  150 × 1,000(通貨) / 25(レバレッジ) = 6,000円(必要証拠金)

テストするにはちょうど良い金額ではないでしょうか?

最小ロットであれば、社会人やアルバイトしている方はいくつかEAを試すこともできるはずです。

ろん

資金が多ければ多いほど一気に経験値を貯められるで!

最低でも6ヶ月は稼働させる

EAは相場によって成績が左右されます。

本来なら1年の相場周期をテストしたいところですが、最低でも6ヶ月は稼働させてみましょう。

始めてから1ヶ月、損失になった…

ちょっとロジックをいじってみたいな〜

気持ちはわかりますが、一定期間はロジックをいじらず見守りましょう!

ちなみに

もっと優位性のありそうなEAをテストしたい!

と言う場合は、まったく別のMT4としてフォワードテストをおこないましょう。

ろん

たくさんのEAをテストすることは良いことやで!

バックテストと照らし合わせる

実際に取引してみてフォワードテストとバックテストの比較をしてみましょう。

かんたんに解説すると2ステップ

  • 計測期間のフォワードテストとバックテストを比較
  • 過去のバックテストと計測期間のバックテストを比較
ステップ
計測期間のフォワードテストとバックテストを比較

計測したフォワードテストがバックテストとどのぐらい乖離しているかを確かめます。

証券会社によってチャートに誤差があるため、大きな乖離がないかを知る必要があるのです。

計測期間が6ヶ月(2024/01/01〜2024/06/30)と仮定します。

チェックポイントは2つ。

  • バックテストと異なるエントリー決済が行われていないか
  • 異なっていた場合、許容範囲内か

この2つがおかしい場合はステップ5に進むのはやめておきましょう。

  • ロジックをブラッシュアップするか
  • バックテスト通りの約定が期待できるEA

に変更するのが無難です。

ステップ
過去のバックテストと計測期間のフォワードテストを比較

次に過去のバックテストと計測期間のフォワードテストで許容できる範囲内にいるかを確かめます。

稼働しているEAにも優位性が担保されているかを知るためです。

チェックポイントは2つ

  • 過去の最大ドローダウンを更新していないか
  • バックテストのエントリーポイントと決済ポイントを比較 ➡︎ 明らかに想定外の挙動をしていないか

この2つが想定内であれば、初めてステップ5のポートフォリオへの組み込みを検討できます。

ろん

ちょっと面倒やけど、
未来の資産を守ることに繋がるで!

ステップ5:EAポートフォリオを構築しよう!

Build-your-EA-portfolio
ポートフォリオとは
EA-portfolio-image-1

具体的な金融商品の組み合わせのこと。

「EAポートフォリオを組む」とは、いくつものEAを運用させてより運用を強固にする目的で使われます。

EAは1つだけで稼働させると
そのEAの苦手相場のときに損失を出してしまいます。

複数のEAでポートフォリオを作ると

1つのEAで苦手相場が起きた
➡︎ でも、もう1つのEAでは得意相場
➡︎ 結果的にトータルでプラスになった

こんな状況を作ることができます。

ポートフォリオを組むことで損失のリスクを可能な限り減らすことができるのです。

とはいえ、がむしゃらにEAをたくさん運用させればOKというわけではありません。

どうやってポートフォリオを組めばいいんだ?

という方向けに

  • EAポートフォリオって何種類で組めばいいの?
  • EAポートフォリオの組み合わせ方
  • EAポートフォリオの資金管理法
  • EAポートフォリオを組むツール

これらについて解説します。

EAポートフォリオって何種類で組めばいいの?

先に言っておくと、具体的な正解があるわけではないです。

私は自動売買に使える資金によって変えるのが良いと思っています。

自動売買の種類の目安

20〜50万 ➡︎ 2〜3種類
50〜100万 ➡︎ 4〜5種類
100〜300万 ➡︎ 6〜7種類
300万以上 ➡︎ 8〜10種類

ろんさん!たくさんEAがあればあるほど良いんだね!?

という解釈をしてしまう方がいますが、そうではありません。

最大でも8〜10種類ぐらいに留めておくのがポートフォリオとしては理想です。

EAポートフォリオの組み合わせ方

EAポートフォリオで最も重要な考え方が「相関性の低いEAでポートフォリオを組むこと」です。

相関性とは
EA-Correlation-Image

お互いが影響の及ぼしあっている関係であること。

EAの関連度と捉えてもらってもOK。

相関性の低いEA、つまり

「お互いが影響を及ぼしにくいEA」でポートフォリオを組みましょう!

ここでは、ポイント3つ

  • 関連性の低い通貨ペアを選ぶ
  • 関連性の低い時間軸を選ぶ
  • 関連性の低いロジックを選ぶ

を解説します。

【ポイント1】関連性の低い通貨ペアを選ぶ

日本人はJPY絡みの通貨ペアでトレードすることが多いですが、ポートフォリオを組む場合は通貨ペアを分散させることが大切です。

5つのEAでポートフォリオをつくったとして

良い例
  • USD/JPYのEA
  • GBP/JPYのEA
  • EUR/USDのEA
  • AUD/NZDのEA
  • GBP/CADのEA
悪い例
  • USD/JPYのEA
  • EUR/JPYのEA
  • GBP/JPYのEA
  • AUD/JPYのEA
  • NZD/JPYのEA

悪い例ではすべてのEAでJPYが使われています。
つまり、極端にJPYの価値が上がったり下がったりすると損益の変動が大きくなってしまいます。

これではポートフォリオを組んでいる意味が薄れてしまうので、関連性の低い通貨ペアのEAで組み合わせましょう!

【ポイント2】関連性の低い時間軸を選ぶ

時間軸も重要な要素の一つです。

ここで言う時間軸とは

EAを稼働させるときに使う時間足の基準のこと。

5つのEAでポートフォリオをつくったとして

良い例
  • 1分足を軸にしたEA
  • 5分足を軸にしたEA
  • 30分足を軸にしたEA
  • 4時間足を軸にしたEA
  • 日足を軸にしたEA
悪い例
  • 5分足を軸にしたEA
  • 5分足を軸にしたEA
  • 5分足を軸にしたEA
  • 5分足を軸にしたEA
  • 5分足を軸にしたEA

悪い例ではすべて5分足を軸にしたEAが使われています。
同じ時間軸のEAではエントリーや決済のタイミングが似てきたり、そもそもロジックが似ているEAが使われやすいです。

時間軸もなるべく分散させるようにしましょう!

【ポイント3】関連性の低いロジックを選ぶ

EAのロジックは無限に存在しますが、大きくカテゴリー分けすると

トレンドフォロー型相場のトレンドに合わせて押し目買いや戻り売りを狙うEA
逆張り型相場の反転箇所を狙うEA
ブレイクアウト型相場の節目となる箇所から突き抜ける動きを狙うEA
時間型日本時間やニューヨーク時間などの優位性を狙うEA
グリッド型一定の価格でポジションを追加してレンジ相場を狙うEA
こちらは難易度が上がるため本ブログではおすすめしません)

こんな感じになります。

良い例
  • トレンドフォロー型のEA
  • 逆張り型のEA
  • ブレイクアウト型のEA
  • 時間型(日本時間重視)のEA
  • 時間型(ニューヨーク時間重視)のEA
悪い例
  • トレンドフォロー型のEA
  • トレンドフォロー型のEA
  • トレンドフォロー型のEA
  • トレンドフォロー型のEA
  • トレンドフォロー型のEA

悪い例ではすべてトレンドフォロー型のEAが使われています。
つまり、レンジ相場や逆張りに弱いポートフォリオになってしまいます。

ロジックの分散にも力を入れてみましょう。

EAポートフォリオの資金管理法

資金管理は自動売買をする上で超重要項目の一つ。

そして…

資金管理法は人によってそれぞれ違うんです!

とはいえ、

なにか例がないとわからないよ〜!

という方向けに、毎月給与がある20代サラリーマンの例で考えてみます。

【ステップ1】余剰資金を計算する

まずは下記の赤文字部分を算出してみましょう。

20代社会人の項目スペック
自己資金¥1,000,000
余剰資金
(自動売買に使えるお金)
¥500,000
月手取り¥180,000
月入金可能額
(月手取り−生活費)
¥50,000

ここで考えるべきことは

余剰資金 ➡︎ 無くなっても頑張ればまたやり直せるレベルの額に設定すること
月入金可能額 ➡︎ あなたのできる範囲で頑張ること

【ステップ2】リスクを数字で出してみる

本ブログでは残高に対しての必要証拠金でリスクを決めます。

必要証拠金が残高の20%未満 ➡︎ ローリスク
必要証拠金が残高の50%未満 ➡︎ ミドルリスク
必要証拠金が残高の80%未満 ➡︎ ハイリスク
必要証拠金が残高の80%以上 ➡︎ 超ハイリスク

ステップ1で算出したお金でリスク別に具体的なプランを4つ用意してみました。

プランローリスクミドルリスクハイリスク超ハイリスク
プランの詳細確実に余剰資金を
無くしたくない
余剰資金を無くさない範囲で
適度なリターンを得たい
余剰資金は無くなる覚悟で
かなりのリターンを得たい
余剰資金は無くなる前提で
一発逆転を狙いたい
1ヶ月目の
必要証拠金限度
100,000円未満250,000円未満400,000円未満500,000円
ドル円(1ドル150円換算)
で張れるロット数
0.16Lotまで0.4Lotまで0.64Lotまで0.8Lotまで
2ヶ月目以降の
必要証拠金限度
+12,500円+25,000円+37,500円+50,000円
2ヶ月目以降追加できる
ロット数
0.02Lotまで0.04Lotまで0.06Lotまで0.08Lotまで
本ブログおすすめ度
(4.5 / 5.0)
(5.0 / 5.0)
(3.0 / 5.0)
(1.0 / 5.0)

今回はミドルリスクを取ると仮定して話を進めます。

【ステップ3】EAのロット数を決める

次に余剰資金から各EAのロット数を決めましょう。

本ブログでは資金管理の難易度が上がってしまうため「ポジションによってロットが変わるEA」は取り扱い対象外としています。

今回は余剰資金が50万円ということで3種類のEAでポートフォリオを組んでみます。

まずはあなたの余剰資金から各EAに使いたい金額を配分します。

ポートフォリオ想定金額の配分
EA-01¥200,000
EA-02¥150,000
EA-03¥150,000

次に配分した中からミドルリスクを取ると仮定したときに使える必要証拠金を出します。

ポートフォリオ想定金額の配分使える必要証拠金
EA-01¥200,000¥100,000まで
EA-02¥150,000¥75,000まで
EA-03¥150,000¥75,000まで

各EAで利用できるロット数を計算します。
ここでは適当に通貨ペアを仮定します。
計算ツールはこちら

ポートフォリオ想定金額の配分使える必要証拠金利用通貨ペアロット限度
EA-01¥200,000¥100,000までUSD/JPY0.15Lot
EA-02¥150,000¥75,000までGBP/USD0.09Lot
EA-03¥150,000¥75,000までAUD/NZD0.17Lot

ポジション数に応じて最終的なロット配分を決める。
※今回のポジション数は一例です

ポートフォリオ想定金額の配分使える必要証拠金利用通貨ペアロット限度ポジション数1ポジションの
ロット限度
EA-01¥70,000¥35,000までUSD/JPY0.15Lot50.03Lot
EA-02¥70,000¥35,000までGBP/USD0.09Lot30.03Lot
EA-03¥60,000¥30,000までAUD/NZD0.17Lot20.08Lot

以上でポートフォリオの作成は仮完了です。

【ステップ4】稼働したあとの構想を考える

最後に今後の入金も踏まえて構想を練りましょう!

  • 相関性の低いEAを増やしていく
  • EAのロット数を少しずつ上げていく
  • ポジションや通貨ペアごとにロット数をカスタマイズする

など、正解はありませんが運用しながらあなたが考えていくことが大切です。

まとめ:自動売買でより良い未来をつくろう!

Change-the-future-with-automated-trading
ろん

今から自動売買を始めるとしたらこんな感じかな〜

という、ろんの自動売買稼ぎ方講座5ステップでした。

結局のところ、初心者トレーダーにとって重要なポイントは「継続すること」です。

生き残っていかないと行き着く先は「負けトレーダー」です。

大金を稼ぐことももちろん素晴らしいですが、
大金を稼ぐ以外のメリットも自動売買にはたくさんあります。

リスクを抑えつつ身の丈にあった運用ができるようになれたら嬉しいです!

とはいえ、せっかく自動売買に出会ったんだからめっちゃ稼ぎたい!という方もいると思うので、その辺はバランスをとりつつ、リスク管理をして余剰資金の範囲でやっていきましょう!

今日が1番若い日です。

レベルアップしてプロになった暁には、皆さんとオフ会しながらワイワイしたいものです。
そのためには今、この瞬間から自動売買を始めましょう!

わては「島を購入してテーマパークをつくる」のが将来の目標です。
ファンド形式でやりたいので、興味がある方はこんなお話もできたら嬉しいです笑

では、楽しい自動売買ライフを!

今回はこんな感じで!!!

ばいば〜い

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